Writer: Miki Ikeda
岡山県北部はかつて城下町・宿場町として栄えた、大地や森の恵みの豊かな土地。しかし美術館やアートに関する施設がほとんどなく、観光に訪れる人もあまりいない場所です。だからこそ、行ったことのない場所や思いがけない場所でアートと出会うという「文化的な秘境体験」ができると長谷川氏は言います。
ダンサー、シェフ、華道家、音楽家、染色家、映像作家、写真家など各国から集まったさまざまなアーティストたちによって制作される作品は、森を単なるテーマにするのではなく、「ともにあるもの=co-being」としてとらえることを大切にしています。
さらに建築家、科学者、民俗学者といった専門家も交え、地域の人々とともに森を「新しい資本」として生まれ変わらせることを目指しています。
会場となるのは森林、洞窟、渓流と滝、温泉、高原、洋館、博物館、日本庭園など。各展示エリアは離れており、移動には時間がかかりますが、「展示のない場所を移動しながら思いがけないもの/こと/人に出会うのもひとつの体験。それも含めて『自分だけの旅』をつくってほしい」と長谷川氏は提案します。
ぜひこの秋、岡山で新しい森との出会いを楽しんでください!
森の芸術祭 晴れの国・岡山
会期:2024年9月28日(土)〜2024年11月24日(日)
開催エリア:岡山県内の12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町)
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https://forestartfest-okayama.jp/