3年に一度開催される現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ」。2001年にスタートし、200を数える日本の芸術祭の中でも長い歴史を誇ります。国際的に活躍するアーティスティック・ディレクターを招き、世界のアーティストたちがいま何を考え、どんな作品をつくっているかを広くご紹介。第8回展を迎えるにあたり、強みであるこの「国際性」を大切にしながら、次の10年にトリエンナーレがどうあるべきか。当初から掲げる「現代アートの良質の入門編になる」という目標に、いま一度ていねいに立ち返ります。
「遠距離現在 Universal / Remote」は、ポストパンデミック社会と個人の在り方を現代美術を通して考察する展覧会。「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」の2つを軸に、アジア、欧米、北欧など国際的に活躍しているアーティストたちの作品をご紹介します。監視システムの過剰や精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、また人間の深い孤独を感じさせる作品群は、今の時代、あるいはポストコロナ時代の世界と真摯に向き合っているようにも見えます。
日本写真史において傑出した存在として知られる安井仲治(1903-1942)の20年ぶりとなる回顧展。大正・昭和戦前期の日本の写真は、アマチュア写真家たちの旺盛な探求によって豊かな芸術表現として成熟していきました。この時期を牽引した写真家の代表格が安井仲治。安井は38歳で病没するまでの約20年という短い写歴のあいだに、驚くほど多彩な仕事を発表しました。
《名建築に アートが住み着く マツモトの冬。》をコンセプトに、過去二度に渡り開催したマツモト建築芸術祭。来場者数は2022年:延べ65,000人、2023年:延べ81,500人を超え、松本市中心部に数多く存在するノスタルジックな〈名建築〉とアートの競演を県内外の方に広く楽しんでいただきました。芸術祭をきっかけに古い建築物の活用と保存への意識も高まっています。第3回目を迎える今回は《消えゆく名建築アートが住み着き記憶する》として、松本城に隣接する旧松本市立博物館をメイン会場に開催中。同館の取り壊し前 に開催される最後のイベントです。
アンドレは1960年代後半のアメリカを中心に興った「ミニマル・アート」の代表的な彫刻家であり、木材・金属・石といった素材を工業製品のような同一規格に加工し、床に並置するスタイルで知られています。本展では、こうした作品群とあわせて、アンドレによる詩の仕事をまとまった形で紹介。タイプライターの文字が紙の上に視覚的構造をともなって配置されるアンドレの詩は、彫刻的な文学表現と言えるでしょう。
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